お子さんが2歳前後になると、ママ・パパの悩みの種になる「イヤイヤ期」。
何をしても「イヤ!」ばかりのお子さんに、ついイライラしたり、どう接したらよいか悩むママも多いはず。
正直疲れるし、終わりが見えないとストレスが重なってしまいますよね。
お子さんがなぜ嫌がるのか、どう対処すればいいのかを理解することは、お子さんとママ・パパの心身の健康のためにもとても重要です。
そこで今回は「イヤイヤ期のだいたいの期間」と「上手な接し方」をご紹介します。
そもそも「イヤイヤ期」とは?
「イヤイヤ期」は、子どもの発達の段階で自我が芽生え、自己主張が激しくなる2歳前後くらいに、癇癪や拒否などの行動が多く見られるこの時期を「イヤイヤ期」と呼ぶようになったようです。
「魔の2歳児」という言葉を聞いたことがあるかもしれませんが、これらの行動は自己主張の一環で、お子さんの成長過程のなかで、とても重要な時期です。
お子さんの頭も身体もしっかり育ってきているあかしでもあります。
周囲の大人が適切に受け止めてあげることで、なんでも「自分でできる!」と、お子さんが自身を持つことができます。
何でも「ダメ!」と叱るよりも、自分でチャレンジしている姿を褒めてあげてくださいね。
「イヤイヤ期」はいつから始まり、いつまで続くのか?
イヤイヤ期の期間は、およそ1歳半くらいから始まり、3歳頃までには落ち着くことが多いようです。
この時期、子どもは自分の行動の結果が理解できていませんが、自分の気持ちのままに、やりたいことをやりたがります。
この時期に子どもは世界について学び始めており、自分の行動や限界について疑問を持つこともあります。
少しずつ自分の行動の結果や、我慢をすることを覚え始めています。
ただ、3歳ごろになると、「自分は何がしたいのか?」「なぜ嫌なのか?」など、自分の気持ちを言葉で伝えることができるようになってきますので、そのころには「イヤイヤ期」が自然に終わる時期になるでしょう。
「イヤイヤ期」どう対処すればいい?上手な接し方と対処法8選
この時期は、子どもの感情を理解し、共感してあげることが大切です。
ここでは、「イヤイヤ期」に対処するための8つのヒントをご紹介します。
子どもの気持ちを代弁し、共感する
子どもが、何を嫌がっているかを理解しようとすることが大切です。
叱ったり罰を与えたりするのではなく、その行動の背景にある「イヤ!」の理由を理解するよう努めましょう。
「何がイヤなのか」を落ち着いて理解できるように代弁してあげてあげましょう。
選択肢を与え、選ばせる。”自分でやりたい “を肯定する
子どもに選択肢を与えることは、自分の意見が大切であることを伝える良い方法です。
また、自分で何かを選べるようにすることは、子どもの力を伸ばすことにもつながります。
例えば、今日は「赤い靴にする?それとも緑の靴にする?」など、「選ぶ」選択肢を与えることで、自分で選んでいるという感情を大切にしてあげましょう。
遊び心をくすぐるアプローチで!
「イヤイヤ期」には、楽しく遊び心をくすぐるような伝え方が効果的です。
「お風呂に入ってシャボン玉をしよう!」「お片づけ競争できるかなー!?」など、遊び心にあふれた声掛けを心がけ、子どもたちの心に火をつけてあげましょう。
楽しくできれば、子どもたちも聞きやすくなるはずです。
子どもの注意をそらす
ある状況に対処する最善の方法は、相手の気をそらすことです。
ゲームをしたり、絵を描いたりすることで、動揺している原因から気持ちを切り離すことができます。
褒める
とにかく褒めることで、子どもは自分の行動に自信を持つことができます。
「○○できたね!」「自分でできたね!」
良いことをしたら褒めてあげ、もちろん悪いことをしたら叱ることも大切ですが、なぜしてしまったのか「その感情」を認めてあげることが大切です。
行動は時間の余裕を持ち、気持ちを切り替える余裕を持たせる
この時期のお子さんは、なんでも自分でやりたがり、ママやパパが手伝おうとすると嫌がり、なかなか靴が履けないと癇癪を起します。
でも時間がかかっても、焦らず、自分なりの方法で、自分なりの時間で実践をさせてあげましょう。
また、何かうまくいかないことがあれば、方向転換したり、別の選択肢を探したりする自由を与えてあげることも大切です。
自分ひとりで対処しない
「イヤ!」と言い続けるお子さんと毎日過ごすことは、ストレスが溜まることでしょう。
自分ひとりで、それらすべて対処しなければならないのは、さらに難しいことです。
積極的に周りに助けを求めてしまいましょう。
パートナーに相談するだけでも気持ちがスッキリするかも知れませんし、経験者であるおばあちゃんに相談すれば、良い方法を知っているかもしれません。
回りのママや、保育士さんにお話しをすれば、最新の対処法を知ることができるかもしれません。
まずは、近くの人と話してみると解決の糸口につながる可能性があります。
「イヤイヤ期」だからと諦めて距離をとる
毎日「イヤイヤ!」が続いていると、どうしてもイライラしてしまいます。
イライラが続いて怒ってばかりいるのも、お子さんにもママ・パパにも悪循環です。
あきらめて少し距離を取りましょう。
親だって人間です。すべてを完璧にしようとし過ぎずに、たまにはパートナーに任せたり、誰かに預けて休憩も必要です。